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pr-and-publicity·2026年7月20日公開·執筆:ReAnker編集部

広報になるには|未経験・副業・フリーランスで広報を始める方法

広報になるにはどうすればいいのか。社内異動・転職・未経験採用の3ルート、求められるスキル、未経験からの入り方、副業・フリーランス広報という選択肢、年収とキャリアパス、最初にやるべき学習までを、これから広報になりたい人向けに具体的に整理します。

#広報#広報になるには#未経験#広報キャリア
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「広報になるには、まず何から始めればいいのか」——広報になりたいと思っても、募集要項を見ると「広報経験3年以上」と書かれていて、入口がどこにあるのか分かりにくい職種です。営業やマーケティングのように王道の一本道があるわけではなく、社内異動でなる人、転職でなる人、未経験からいきなり採用される人が入り混じっています。

この分かりにくさの正体は、広報という仕事が「会社の情報発信の全部」を指す幅広い職種だからです。プレスリリースを書く人も、SNSを運用する人も、採用広報を担う人も、社長のブランディングをする人も、みんな「広報」を名乗ります。だから入口も一つではありません。逆に言えば、自分の今のスキルから接続できるルートが必ずどこかにあります。

この記事では、広報になるための3つのルート(社内異動・転職・未経験採用)から、求められるスキル、未経験からの具体的な入り方、副業・フリーランスという働き方、年収とキャリアパス、そして今日から始められる学習まで、これから広報を目指す人の目線で順番に整理します。広報という仕事そのものの定義や仕事内容は前提として省き、「なる側=キャリア」の話に絞ります。

広報になるには|3つのルートを知る

広報になる道は、大きく次の3ルートに分かれます。まず全体像を押さえましょう。

ルート 主な入り方 向いている人 難易度
社内異動 今の会社で広報部門・広報担当に手を挙げる/指名される すでに会社員で、自社の事業に詳しい人 低〜中
経験者転職 広報職の求人に、広報・PR実務の経験を武器に応募 広報・PR会社・メディア出身者 中
未経験転職・採用 未経験可の広報求人、ポテンシャル採用、ベンチャーのひとり広報 発信・調整・文章に強みがある異職種の人 中〜高

社内異動は、実は最も現実的なルートです。特に中小企業やスタートアップでは「広報を立ち上げたい」というタイミングで、社内から適性のある人が指名されるケースが少なくありません。自社の事業・製品・カルチャーを既に理解していることが、そのまま強みになります。営業・カスタマーサポート・人事・マーケなど、社外や社内と接点の多い部署からの異動は特に自然です。

経験者転職は、広報・PR会社・記者/編集者などの経験を持つ人が、その実務力を武器に転職するルートです。求人票の「広報経験◯年」を満たせるため選択肢が広く、事業会社・PR会社・支援会社など行き先も多様です。

未経験転職・採用は、他職種から広報に飛び込むルート。ハードルは一見高そうですが、後述するように「発信・調整・文章」の素養を示せれば十分に道はあります。特にスタートアップの「ひとり広報」ポジションは、未経験者に門戸が開かれていることが多い入口です。

どのルートを選ぶかは、今あなたが「会社員か/転職を考えているか」「関連経験があるか」で決まります。まずは自分がどのルートに一番近いかを見極めるところからです。

補足すると、「広報」と一口に言っても、事業会社の広報、PR会社(支援会社)の広報コンサルタント、フリーランスの広報顧問では、日々の仕事の中身がかなり違います。事業会社は一社の中に深く入り込み、経営や事業部と一体で動きます。PR会社は複数のクライアントを同時に担当し、提案力と回転の速さが求められます。未経験からだと事業会社のひとり広報が入りやすい一方、短期間で多様な型を浴びたいならPR会社という選び方もあります。「どこで広報になるか」もルート選びの一部だと考えておくと、求人の見え方が変わってきます。

広報に求められるスキルと適性

「広報 未経験」で不安になる人の多くは、特別な資格や専門知識が要ると誤解しています。実際に求められるのは、資格よりも次のような素養です。

  • 文章力:プレスリリース、SNS投稿、取材対応のメール、社内向けの発信など、書く場面が非常に多い。うまい文章より「正確で分かりやすい文章」が価値です。
  • コミュニケーション・調整力:社内の事業部・経営、社外のメディアや取引先の間を橋渡しする仕事。関係者に気持ちよく動いてもらう調整力が核になります。
  • 情報感度:世の中のニュースや業界トレンド、競合の動きに敏感であること。「今この話題なら自社のこれが刺さる」と結びつけられる嗅覚です。
  • 企画力・発想力:ニュースになりにくい題材を、切り口を変えて話題化する発想。
  • スピードと胆力:問い合わせやクライシスへの初動が求められる場面があり、落ち着いて素早く動ける人が重宝されます。

適性の面では、「人と話すのが苦にならない」「自社や商品を好きになれる」「地道な作業も嫌がらない」人が向いています。逆に、華やかなイメージだけで入ると、実務の多くが地味な調整・文章・データ整理であることにギャップを感じがちです。広報は「会社の顔」として表に出る華やかさもありますが、その裏側は、リリースの誤字チェック、メディアリストの更新、掲載結果の集計といった細かな積み重ねで成り立っています。この地道さを面白がれる人ほど、長く続き、成果も出します。

未経験者が武器にしやすいのは、前職のスキルとの掛け算です。営業出身なら顧客・現場の解像度、マーケ出身なら数字とコンテンツ設計、編集・ライター出身なら文章と企画、人事出身なら社内調整と採用文脈。「広報経験ゼロ」ではなく「◯◯の経験を広報に活かせる」と語れるかどうかが、選考の分かれ目になります。

もう一つ見落とされがちなのが「英語」や「専門領域の知識」です。海外メディアや外資と接点のある企業では英語力がそのまま差別化になりますし、技術・医療・金融など専門性の高い業界では、その分野を理解していること自体が強力な武器になります。全部を完璧に備える必要はなく、自分がすでに持っている強みのうち、どれが広報で効くかを見極めて前面に出すのがコツです。

未経験から広報になるには

未経験から広報になりたい人が、選考までに準備すべきことを具体的に挙げます。

1. まず「発信の実績」を自分で作る

一番効くのは、広報的な発信を自分で実際にやってみることです。会社員なら、今の部署でnoteやSNSの発信、社内報、イベント登壇のレポートなどに手を挙げる。個人でも、業界について発信するブログやX(旧Twitter)を続けるだけで「発信できる人」の証明になります。ポートフォリオとして見せられる成果物が1つあるだけで、未経験の説得力は段違いです。

2. 広報の基礎業務を言葉で理解しておく

プレスリリースの型、メディアリレーションの流れ、SNS運用の考え方など、実務の全体像を言葉で説明できる状態にしておきます。具体的な進め方は SNS広報の運用 や BtoB広報の戦略設計 のような実務記事で補えます。面接で「プレスリリースを書いたことは?」と聞かれたとき、経験がなくても「型は理解していて、こう組み立てます」と答えられれば印象は大きく変わります。

3. 「ひとり広報」求人を狙う

未経験者にとって現実的な入口が、スタートアップや中小企業の「ひとり広報」ポジションです。専任の広報を初めて置くフェーズの会社は、経験者にこだわらず「発信を任せられる人」を求めていることが多い。裁量が大きく成長も速い反面、一人で幅広く担うため、ひとり広報の立ち回り方を事前にイメージしておくと安心です。

4. 社内異動という近道を忘れない

前述のとおり、今の会社に広報機能があるなら(あるいは立ち上げようとしているなら)、手を挙げるのが最短ルートです。「広報を手伝いたい」と上長やマーケ・人事に伝えておくだけで、いざ人を探すときに声がかかります。転職より低リスクで、自社知識という強みも活かせます。

準備するもの・アピール材料の早見表

準備するもの 具体例 何を証明できるか
発信の実績 note、X、社内報、登壇レポート 発信できる/続けられる
前職スキルの言語化 営業→顧客理解、編集→文章・企画 広報への接続力
基礎知識 リリースの型、メディア対応の流れ 立ち上がりの速さ
情報収集の習慣 業界ニュース・競合動向の定点観測 情報感度

なお、企業が「採用広報」として広報担当を採る側の話(採用広報の設計・進め方)は 採用広報のガイド にまとめています。この記事はあくまで「広報になる側」の視点で書いています。

副業・フリーランス広報という選択肢

近年増えているのが、正社員ではなく 副業広報・フリーランス広報 という関わり方です。いきなり転職せずに広報の実務経験を積める、という点で未経験者にも相性の良いルートになっています。

  • 副業広報:本業を続けながら、週数時間〜数日、他社の広報を手伝う。スタートアップがプレスリリース作成やSNS運用、メディアリストづくりを外部に頼むニーズは根強く、クラウドソーシングや知人経由、副業マッチングサービスで案件が見つかります。
  • フリーランス広報(業務委託):独立して複数社の広報を請け負う。月額◯万円で「広報顧問」「PR支援」として関わる形が一般的で、稼働に応じて報酬が決まります。

副業・フリーランスが向いているのは、ある程度の実務経験や発信スキルがある人です。完全未経験でいきなりフリーになるのは難しいものの、「副業で1社手伝って実績を作る→本業の転職や独立につなげる」という段階設計は現実的です。

案件の見つけ方としては、(1) 副業・複業マッチングサービスへの登録、(2) 前職や知人のつてでの紹介、(3) X やnoteでの発信を通じた問い合わせ、の3つが王道です。特に(3)は、日頃から広報や自分の得意領域について発信していると「この人に頼みたい」という相談が向こうから来る、という好循環を生みます。副業・フリーランスの世界では、発信そのものが営業活動を兼ねているわけです。最初の1社は報酬より「実績と推薦の声をもらう」ことを目的に、条件を欲張りすぎないのが立ち上がりのコツです。

正社員・副業・フリーランスの比較

働き方 収入の目安 得られる経験 向いている段階
正社員広報 安定・月給制 一社を深く、腰を据えて 未経験〜これから軸を作る人
副業広報 案件ごと(数万円〜/月) 実務の入口・複数社の型 本業を持ちつつ実績を作りたい人
フリーランス広報 月額顧問料の積み上げ 複数社を横断・裁量大 経験を積み独立したい人

フリーランス広報として複数社を見るようになると、各社の発表や競合の動きを日々ウォッチする情報収集が仕事の土台になります。属人的に頑張るより仕組みで拾う体制を早めに作っておくと、担当社数が増えても回せます(この点は後半の学習パートで触れます)。

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広報の年収とキャリアパス

気になる年収とその後のキャリアも整理しておきましょう。金額はあくまで目安(求人票や公開情報から見られる一般的なレンジ)で、企業規模・地域・経験で大きく上下します。

フェーズ 年収の目安 主な役割
未経験・アシスタント 300万〜400万円台 リリース作成補助、SNS運用、メディアリスト整備
広報担当(実務3〜5年) 400万〜600万円台 企画立案、メディアリレーション、危機対応
広報マネージャー 600万〜800万円台 チーム統括、戦略設計、経営との連携
広報責任者・PRディレクター 800万円〜 広報戦略全体、対外的な顔、経営に近い意思決定

広報の面白さは、キャリアの出口が一本ではないことです。代表的な広がりを挙げます。

  • 広報のスペシャリスト:事業会社の広報責任者、CCO(最高コミュニケーション責任者)へ。
  • PR会社・支援側:複数クライアントを見るコンサルタント/PRディレクター。
  • フリーランス・独立:複数社の広報顧問として業務委託で関わる。
  • 隣接職種への展開:マーケティング、ブランディング、IR、経営企画、人事(採用広報)など、広報で培った「社内外をつなぐ力」は横に効きます。特に経営者の発信支援を突き詰めると、経営者の個人ブランディングのような領域にも広がります。

「まず未経験でひとり広報に入る→実務で幅を広げる→マネージャーや独立へ」という流れが、近年の典型的なキャリアパスの一つです。

年収を上げていくうえで効くのは、「担当した施策が事業にどう効いたか」を数字で語れるようになることです。掲載件数だけでなく、その発信が採用応募・商談・ブランド認知にどう寄与したかを説明できる広報は、評価も市場価値も上がります。単なる「リリースを書ける人」から「事業成果につなげられる人」へ移れるかどうかが、600万円の壁を越えるかどうかの分かれ目になります。逆に言えば、この視点を未経験のうちから意識して経験を積めば、キャリアの伸び方が変わります。

広報になるために最初にやるべき学習

最後に、これから広報を目指す人が今日から始められる学習を、優先順位順に挙げます。

  1. 良いプレスリリース・広報発信を読む習慣をつける:PR TIMESなどで日々公開されるリリースを、「なぜこれはニュースになったのか」という視点で読む。型が体に入ります。
  2. メディアの記事を「広報目線」で読む:自分が広報だったらどんな切り口で売り込むか、と逆算して読むと企画力が鍛えられます。
  3. 業界ニュースと競合の動きを定点観測する:情報感度は一朝一夕には身につきません。関心のある業界のニュース、競合企業の発表を毎日追う習慣が、そのまま面接での引き出しになります。
  4. 小さくても自分で発信する:note、X、社内報など。続けること自体が実績です。
  5. 実務記事で全体像を補う:SNS広報の運用、BtoB広報の戦略、ひとり広報の進め方などで、現場の型をインプットしておく。

これらは順番にこなす必要はなく、並行して少しずつ続けるだけで十分です。大切なのは、一度に完璧を目指すのではなく、毎日5分でも「読む・追う・発信する」を回し続けること。広報の力は、短期の詰め込みより、日々の情報接触の積み重ねで育ちます。学習を始めた時点で、あなたはもう「広報の入口」に立っています。

このうち3番目の「情報収集の習慣」は、広報になったあとも毎日続く実務そのものです。ただ、業界ニュースや競合の発表を人手で毎日巡回するのは想像以上に続きません。学習段階からツールに任せてしまうのが賢い入り方です。

たとえば ReAnker(リアンカー) は、関心のある競合企業名・サービス名・業界キーワードを「アンカー」として登録しておくと、PR TIMES と Google News を毎日自動でスキャンし、前日の新着だけを毎朝9時に Slack やメールへまとめて通知してくれるツールです。無料プランがあり、有料のスタンダードでも月額300円。広報を目指す学習の段階から、あるいは副業・フリーランスで複数社を追う立場になってからも、「業界と競合の動きが毎朝勝手に届く」状態を作っておくと、情報感度という一番育てにくい素養が自然に身についていきます。

まとめ

広報になるには、という問いへの答えを整理します。

  • 広報になる道は 社内異動・経験者転職・未経験転職/採用 の3ルート。会社員なら社内異動が最短、未経験なら「ひとり広報」求人が現実的な入口。
  • 求められるのは資格より 文章力・調整力・情報感度・企画力。前職スキルとの掛け算で「広報経験ゼロ」を「◯◯を広報に活かせる」に変える。
  • 副業広報・フリーランス広報 は、転職せずに実務経験を積める選択肢。「副業で実績→独立や転職」の段階設計が有効。
  • 年収は未経験の300万円台から責任者の800万円超まで幅広く、キャリアの出口も 専門家・支援側・独立・隣接職種 と多様。
  • 最初にやるべきは 発信の実践と、業界・競合の定点観測。情報収集は仕組みに任せて習慣化するのが近道。

広報は入口が一本道でないぶん、自分の強みから接続できるルートが必ずあります。まずは小さく発信し、業界の動きを毎日追うことから始めてみてください。

よくある質問(FAQ)

Q. 未経験でも広報になれますか? A. なれます。特にスタートアップや中小企業の「ひとり広報」は未経験可の求人が多く、前職スキル(営業・編集・マーケなど)を広報に接続できれば十分に道はあります。自分で発信した実績が1つあると説得力が大きく上がります。

Q. 広報になるのに資格は必要ですか? A. 必須の資格はありません。PRプランナーなどの民間資格は知識整理には役立ちますが、選考で重視されるのは資格より「文章・調整・情報感度」の実力と、発信の実績です。

Q. 副業やフリーランスから広報を始められますか? A. 可能です。完全未経験でいきなり独立するのは難しいものの、本業を続けながら副業で1社手伝って実績を作り、そこから転職や独立につなげる流れが現実的です。まずは小さな案件で「広報の実務経験」を作ることを優先しましょう。

関連記事:広報とは?仕事内容・役割 / 広報のやり方・始め方 / ひとり広報の始め方 / SNS広報の運用設計 / BtoB広報の戦略 / 経営者の個人ブランディング / 採用広報のガイド

この記事を書いたチーム

ReAnker編集部

競合・PR動向モニタリングSaaS「ReAnker(リアンカー)」の開発・運営チーム。 PR TIMESとGoogle Newsを毎日監視するプロダクトの知見をもとに、広報・マーケティング担当者向けに競合監視とPR実務の情報を発信しています。 記事は公開後も定期的に見直し、事実関係・料金情報を更新しています(編集ポリシー)。

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