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competitor-monitoring·2026年7月2日公開·執筆:ReAnker編集部

Zapier・Makeで競合監視を自動化する方法|ノーコード連携レシピ

Zapier・Makeで競合監視を自動化する手順を、RSS→Slack通知など具体的なレシピで解説。無料枠の上限(タスク数・実行間隔)、自作で発生する保守コスト、専用SaaSとの損益分岐まで、実務目線で整理します。

#競合監視#Zapier#Make#ノーコード#自動化
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「専用ツールにお金をかける前に、まずZapierで競合監視を自動化できないか」。エンジニアでなくても組めるノーコード連携は、有力な選択肢です。RSSやWebhookをきっかけに、Slack通知やスプレッドシートへの記録を自分で構築できます。

ただし、無料枠には上限があり、作った後の保守も地味に効いてきます。この記事では、コピーして組める具体的なレシピと、無料枠の限界、そして「自作 vs 専用SaaS」の損益分岐を整理します。


ノーコード自動化の全体像(トリガー→加工→アクション)

競合監視の自動化は、3段で考えるとシンプルです。

  • トリガー:RSSの新着、Webhook、スケジュール実行
  • 加工:キーワードでフィルタ、タイトルとURLだけ抽出、重複除去
  • アクション:Slack通知、メール送信、Googleスプレッドシートに追記

ZapierとMakeは「ノーコードで自動化する」という目的は同じですが、設計思想が異なります。Zapierは「直感的に使える」を重視し、Makeは「柔軟に作り込める」を重視しています。

比較軸 Zapier Make(旧Integromat)
学習コスト 低い(直感的) やや高い(自由度が高い分)
課金単位 タスク数 オペレーション数
分岐・ループ 苦手寄り 得意
無料枠の目安 月100タスク / 最短15分間隔 月1,000オペレーション
日本語サポート △ △
対応コネクタ数 6,000以上 1,200以上

まずZapierで小さく始め、分岐が増えてきたらMakeへ移すと無理がありません。


競合監視の情報源となるRSS/フィードの種類

ノーコード自動化のトリガーになる情報源を整理します。

PR TIMES のRSS

PR TIMES は RSS フィードを複数提供しています。

フィード URL 用途
全件RSS https://prtimes.jp/index.rdf 全プレスリリースの配信
キーワード検索RSS https://prtimes.jp/topics/keywords/[キーワード].rdf キーワード別の配信
企業別RSS 企業ページから取得 特定企業のリリース

Google アラートのRSS化

Google アラートの通知をRSSとして出力し、Zapierでトリガーにする方法です。

  1. alerts.google.com でキーワード登録
  2. 「配信先」を「RSSフィード」に設定
  3. 「アラートを作成」→ 生成されたURLをZapierに設定

競合ブログのRSS

多くのBlogやお知らせページはRSSを提供しています。URLに /feed, /rss, /atom.xml を追加してみると取得できることがあります。


コピーして組めるレシピ集

レシピ1:RSS → Slack通知(基本形)

競合ブログのRSS、またはGoogleアラートで作った検索RSSをトリガーにして、新着をSlackの専用チャンネルへ流します。

Zapierの設定手順:

  1. 「Zap を作成」→ トリガーを選択
  2. トリガー:「RSS by Zapier」→ 「New Item in Feed」
  3. RSSのURLを入力(例:PR TIMESのキーワードRSS)
  4. アクション:「Slack」→ 「Send Channel Message」
  5. 投稿先チャンネル、メッセージ内容(タイトル+URL)を設定
  6. テスト送信 → 有効化

Makeの設定手順:

  1. 「Create a new scenario」
  2. モジュール:「RSS」→ 「Watch RSS feed items」
  3. フィードURL入力
  4. 「+」→ 「Slack」→ 「Create a message」
  5. チャンネル・テキストをマッピング
  6. スケジュール設定(15分〜1時間ごとなど)

RSSの集め方は RSS・Feedlyで競合監視を組む実務ガイド、Slack通知の手段比較は 競合ニュースをSlackに自動通知する方法 を参照してください。


レシピ2:RSS → Googleスプレッドシート蓄積

同じRSSトリガーから「Google Sheets(Create Spreadsheet Row)」につなぎ、日付・タイトル・URLを追記して履歴化します。

設定のポイント:

列 内容
A列 日付(publishedAt or Zapier実行日時)
B列 タイトル(title)
C列 URL(link)
D列 ソース(「PR TIMES」「Google News」など固定値)
E列 競合企業名(固定値)

あとで競合のリリース頻度を月次で振り返るときに効きます(→ 競合監視シートの作り方)。

活用シーン:

  • 月次で「競合Aは今月何件リリースを出したか」を集計
  • 四半期で「どの競合が最もアクティブか」を分析
  • 週次定例で「今週の競合動向」をシートから抽出

レシピ3:キーワードでフィルタして重要度を分ける

トリガーとアクションの間に「Filter」を挟み、重要な記事と通常記事で通知先を変える構成です。

Zapierの設定例:

トリガー:RSS 新着
↓
フィルタ:タイトルに「値上げ」「資金調達」「新機能」「提携」「買収」を含む
↓ YES → Slack の #緊急競合情報 チャンネルに即時送信
↓ NO  → Slack の #競合情報-通常 チャンネルに送信(または送信しない)

✅ 実践ポイント: フィルタに入れるキーワードは「自社が競合に関して最も気にしていること」を基準に設定してください。「資金調達」「買収」「値上げ」「新機能リリース」は多くのBtoB企業で重要度が高いキーワードです。


レシピ4:1日1回のダイジェスト化

「Schedule by Zapier」で毎朝9時に起動し、前日分をまとめて1通にする構成です。通知が1日に何度も飛ぶと読まれなくなるため、まとめ送信は実務的に重要です。

Makeでの構成例:

スケジュール:毎朝9時
→ Googleスプレッドシートから「昨日のデータ」を取得
→ テキストにフォーマット(「昨日の競合動向:」+ リスト)
→ Slackに送信

ただし、スプレッドシートとの連携が必要なため、レシピ2(スプレッドシート蓄積)と組み合わせる必要があります。


レシピ5:Slackコマンドでオンデマンド取得

Slack Botに「今日の競合情報は?」と送ったら、PR TIMESのRSSを取得して返す構成。Makeの「Slack bot」モジュールと「RSS」モジュールを組み合わせます。

高度な構成になるため、ノーコードの経験者向けです。


Zapier と Make の無料枠の限界

便利な反面、無料枠で競合監視を本格運用しようとすると、次の壁に当たります。

Zapier 無料枠の制約

制約 内容
タスク数 月100タスクまで(1件の記事配信 = 1タスク)
Zap数 5個まで
実行間隔 最短15分(無料プラン)
マルチステップZap 使えない(プレミアム機能)

具体的に何が起きるか:競合5社×PR TIMES月10件=月50件の記事取得。これで月100タスクの半分を消費。Google Newsを追加するとすぐに上限に到達。

Make 無料枠の制約

制約 内容
オペレーション数 月1,000オペレーション
アクティブシナリオ 2個まで
データ転送 100MB/月
スケジュール実行 最短15分間隔

競合を5社・PR TIMES + Google News を監視すると、月数百〜数千オペレーションに達します。

⚠️ 注意: 競合数や情報源を増やすとすぐに無料枠を超えます。Zapierの有料プラン(月約$20〜)やMakeの有料プラン(月約$10〜)が必要になり、専用SaaSとコストが逆転することがあります。

有料化した場合のコスト比較

ツール 月額(有料最小プラン) 月間処理量
Zapier Starter $20(約3,000円) 750タスク
Make Core $10.59(約1,600円) 10,000オペレーション
ReAnker スタンダード ¥300 無制限

競合5社以上を毎日監視するには Zapier/Makeの有料プランが必要になることが多く、月1,600〜3,000円の出費になります。専用SaaSの月300円と比べると、自作のほうが高くつくケースが珍しくありません。


見落とされがちな「自作の保守コスト」

作って動いた時点がゴールではありません。運用に入ると次が効いてきます。

保守コスト1:RSSの停止・仕様変更でフローが静かに止まる

  • PR TIMESのRSS URLが変更される
  • Google アラートのRSS形式が変わる
  • エラーが出てもZapierから通知が来ない設定のままだと気づけない

「いつの間にか止まっていた」は自作運用でよく起きます。

保守コスト2:重複・取りこぼし・通知過多のチューニングが続く

同じ記事が複数のフィードで重複配信される、逆に取りこぼしが発生する、通知が多すぎて誰も読まなくなる――これらの問題は、実際に運用しながら調整が必要です。

保守コスト3:属人化

作った本人しか直せず、担当が変わると放置される事態になりやすいです。「誰も触れないZap」が蓄積し、気づいたら壊れたまま放置されているケースも。

保守コスト4:ドキュメント不足

「このZapは何をするものか」が分からなくなる。メンテナンスに入れない。

月次保守の所要時間の目安:

運用複雑度 月次メンテナンス時間
シンプル(1〜2個のZap) 15〜30分
標準(5〜10個のZap・フィルタあり) 1〜2時間
複雑(分岐・ループ・DB連携) 3〜5時間以上

時給2,500円換算で、標準的な運用でも月3,750〜5,000円の人件費がかかります。


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自作と専用SaaSの損益分岐

判断軸はシンプルで、「目的と保守の許容度」です。

自作(Zapier/Make)が向くケース

  • 独自の情報源がある(社内データベース・特殊なSaaSとの連携)
  • PR TIMES・Google News以外の特殊なソースも監視したい
  • 要件が特殊で既製品では対応できない
  • 社内にエンジニアまたはSaaS得意な担当者がいる
  • 将来的に他の自動化と組み合わせて使いたい

専用SaaSが向くケース

  • PR TIMESとGoogle Newsの競合監視が主目的
  • 設定や保守に時間を割きたくない
  • すぐに使い始めたい(即日セットアップ)
  • 担当者が変わっても引き継ぎが容易な状態にしたい
  • チームで使う(共有ダッシュボード・CSV出力が欲しい)

PR TIMES+Google Newsの競合プレスリリース監視が目的なら、自作より ReAnker(リアンカー) のような専用ツールのほうが、設定も保守も不要で結果的に安くつくことが多いです。競合名・サービス名・ドメインをアンカーに登録すれば、毎日自動でスキャンし、前日の新着を毎朝9時にSlackやメールへまとめて配信してくれます(無料プランあり、スタンダードで月額300円)。Zapierの保守に毎月手をかけるより、その時間を競合動向の分析に回せます。


コスト全体比較:自作 vs 専用SaaS

競合5社を毎日監視する場合の月間コスト比較の目安です(人件費は概算)。

構成 ツール費 人件費(月次保守) 合計
完全手作業 ¥0 月17時間×¥2,500=¥42,500 ¥42,500
Zapier無料 + 手動補完 ¥0 ¥10,000 ¥10,000
Zapier有料 ¥3,000 ¥5,000 ¥8,000
Make有料 ¥1,600 ¥5,000 ¥6,600
ReAnker スタンダード ¥300 ¥0(保守不要) ¥300

「ツール費だけで比較」すると Zapier 無料が有利に見えますが、人件費を込みで計算すると専用SaaSが圧倒的に低コストになります。


Zapierを使い続けるべき人・切り替えを検討すべき人

Zapierを使い続けてよい人

  • PR TIMES・Google News 以外の独自ソースを組み込んでいる
  • 競合監視だけでなく、他の自動化も組んでいてZapier自体をフル活用している
  • 社内エンジニアが保守をしている
  • Zapierの有料プランを他用途でも使っているため追加コストがゼロ

ReAnkerへの切り替えを検討すべき人

  • 目的が「PR TIMES + Google News の競合監視」に特化している
  • Zapierの設定・保守が面倒になってきた
  • 「いつの間にか止まっていた」経験がある
  • チームメンバーに引き継ぎしたい
  • 月次レポート用のCSV/PDFエクスポートが欲しい

まとめ

  • まずは「RSS → Slack」の基本レシピで小さく自動化する
  • フィルタとダイジェストで、通知の質を保つ
  • 無料枠の上限と保守コストを前提に置く
  • PR TIMES/Google News監視が主目的なら、自作にこだわらず専用SaaSも比較する

ノーコードは強力ですが、維持コストは確実に発生します。手数が重くなってきたら、専用ツールへの移行を検討しましょう。

💡 ポイント: 「Zapierで作ってみる価値」と「専用SaaSを最初から使う価値」は状況によって変わります。「独自の要件がある」なら自作、「PR TIMESとGoogle Newsだけ追えればいい」なら最初からReAnkerのような専用SaaSを選ぶのが時間的コスト最小化になります。

よくある質問(FAQ)

Q. Zapierの無料枠で競合監視はできる? A. RSS→Slack通知などの基本的な自動化は無料枠でも組めますが、タスク数・Zap数・実行間隔に上限があります。競合数や情報源を増やすとすぐに上限に達し、有料プランが必要になります。まず小さく試す用途には向いています。

Q. 自作と専用SaaSはどちらが安い? A. ツール費だけを見れば無料枠の自作が有利に見えますが、設定・保守にかかる人件費を含めると、専用SaaSのほうが低コストになるケースが多いです。独自の情報源や特殊な要件があるなら自作、PR TIMESとGoogle Newsの監視が主目的なら専用SaaSが向きます。判断軸は「目的と保守の許容度」です。

関連記事:RSS・Feedlyで競合監視を組む実務ガイド / 競合ニュースをSlackに自動通知する方法 / Slackで競合のプレスリリースを自動通知する方法 / 競合調査を自動化する方法

この記事を書いたチーム

ReAnker編集部

競合・PR動向モニタリングSaaS「ReAnker(リアンカー)」の開発・運営チーム。 PR TIMESとGoogle Newsを毎日監視するプロダクトの知見をもとに、広報・マーケティング担当者向けに競合監視とPR実務の情報を発信しています。 記事は公開後も定期的に見直し、事実関係・料金情報を更新しています(編集ポリシー)。

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